薬剤師のヘッドハンティング ~メリットと体験談~【2024年版】

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仕事術

 

あなたの勤める薬局にヘッドハンティングの電話がかかってきたことはありますか?

「急に電話がかかってくるなんて怪しい」「どこから情報が洩れているの?」

不安に感じることも多いですよね?

ヘッドハンティングの電話は以前記事にした薬局にかかってくる不動産営業と同様に胡散臭い電話なのでしょうか?

今回は私が実際にヘッドハンティング会社を利用した経験をもとに、ヘッドハンティング会社を利用するメリットやヘッドハンティングの活用方法をお伝えします。

ヘッドハンティングは誰でもされるわけではないですが、収入アップキャリアアップへの近道になる事が多いです。

「給料が上がらなくて悩んでいる」

「今の薬局でスムーズにキャリアアップできるか不安」

「自分が他社にどれくらい評価されるか知りたい」

こんな方におすすめの内容となっています。

 

1.ヘッドハンティング会社とは?

2.ヘッドハンティング会社から急に連絡が来る理由

3.どんな人がヘッドハンティングされるの?

4.ヘッドハンティング会社を使うメリット・デメリット

5.ヘッドハンティング体験談

 

1.ヘッドハンティング会社とは?

まずヘッドハンティング会社についてご説明します。

ヘッドハンティングとは「企業が外部の優秀な人材を引き抜くこと」で主に経営層の人を引き抜く際に使われる言葉です。

管理職クラスは「スカウト」という言葉が使われますが、ややこしいので今回はヘッドハンティングで統一します。

ヘッドハンティング会社は、企業の必要とする人材を他社から引き抜いて転職させ企業のニーズに応える会社です。

薬局業界では『売り上げが期待できる店舗に力のある管理薬剤師が欲しい』とか『新規出店エリアに優秀なエリアマネージャーが欲しい』というような企業の要望に、他社から優秀な管理薬剤師やエリアマネージャー候補を引き抜いてくる会社です。

ヘッドハンティング会社は成果主義の厳しい会社のようで、エージェントはやり手のしっかりしている方が多い印象です。

 

 

2.ヘッドハンティング会社からなぜ急に連絡が?

 

ではなぜそのような会社から薬局、もしくは直接あなたに連絡が来るのでしょうか?

理由は誰かからの紹介です。

私がヘッドハンティング会社のエージェントと面談した時に、薬剤師ヘッドハンティングのからくりを聞きました。

紹介元は医薬品卸メーカー他の薬剤師が多いそうです。

例えば医薬品卸の営業に大阪市内のエリアで優秀な管理薬剤師の情報を聞いたり、過去にヘッドハンティングを利用して転職した人から元同僚で優秀な薬剤師の情報を得たりします。

また転職会社とつながっているヘッドハンティング会社や、ヘッドハンティングの部門を持つ転職会社も存在します。

薬剤師からの紹介に関しては、以前私がヘッドハンティング会社の案件を断った時に他の優秀な薬剤師を紹介するようにお願いされました。

そしてヘッドハンティング会社は集めた情報をストックしておき、企業からの依頼があればその企業の要望に合った人物に接触して転職を促すという流れです。

声がかかった時に一度面談しておけば、それ以降マッチする企業の案件があれば連絡が来ます。

私にも定期的に連絡があり、気が向いたら話を聞きに行きます。

 

 

3.どんな薬剤師がヘッドハンティングされるの?

 

では次はどんな薬剤師がヘッドハンティングされるのかについてお話しします。

 

・役職についている

・人脈がある

・人当たりがよい

 

この三つが私の考えるヘッドハンティングされるための条件です。

まず1つ目は役職についている事です。

ヘッドハンティング会社に依頼する企業は中小企業が多く、即戦力を必要としています。

特に管理薬剤師は育成するのに時間がかかるので、他社からひっぱってくるなら実績のある薬剤師のほうがいいんです。

企業によって管理薬剤師をする条件はかなり差があると思いますが、管理薬剤師経験があるかどうかは一つの指標となります。

雇う側からすれば、大事な店舗を任せたいのに管理薬剤師経験のない人に任せるのはなかなかのギャンブルです。

また新しいエリア開拓のためにエリアマネージャー経験者を探している企業もあります。

管理職でマネジメント経験があるということはそれだけで評価につながります。

 

2つ目の条件は人脈がある事です。

先ほどヘッドハンティングは誰かの紹介で情報が出回るとお話ししました。

卸の担当者と良好な関係を築けているとそこから情報が流れるかもしれませんし、社内だけでなく学会でほかの薬剤師と交流しているとそこから情報が流れるかもしれません。

どれだけ優秀な薬剤師でも、その人のことが誰にも知られていないとヘッドハンティング会社に情報は流れませんのである程度有名になる必要があります。

 

3つめの条件は人当たりがいい事です。

薬剤師としての能力の高さは客観的にわかりにくいです。

上司や一緒に働いたことがある人以外はその人が薬剤師として優秀かどうかなんてわかりません。

なのでどのようにしてその人がいい人材か判断するのか?

それは役職紹介する人の印象です。

人当たりがよければそれだけで人にいい印象を与えることが出来ます。

それこそメーカーや卸の紹介からの場合は、薬剤師としての能力なんてわかるわけないので役職と人当たりの良さだけで紹介されることがあります。

患者さんだけでなく、お取引先さんに対しても真摯で愛想のよい対応を心がけましょう。

 

4.ヘッドハンティングのメリット・デメリット

 

最後にヘッドハンティングで転職することのメリットとデメリットを紹介します。

 

メリット

高い報酬で採用される

即戦力で管理薬剤師やエリアマネージャーとして採用されるので、通常の転職会社を経由するよりも高い報酬を提示されます。

転職活動をしていない人を引き抜く必要があるので、ヘッドハンティング会社に依頼する企業も今貰っている額以上の報酬を支払う事が多いです。

今の給料に満足していないのであれば、これは大きなメリットになります。

 

ステップアップが期待できる

わざわざ高い報酬を支払い引き抜くので、重要な仕事を任されることが多いです。

そこで結果を出すと次の役職にステップアップする足掛かりとなります。

能力はあるものの、今の会社でステップアップできない環境の人は大きなチャンスになるでしょう。

 

期待、評価される

即戦力・ヘッドハンティングで入ったということで新しい職場では注目されたり、期待される環境で働けます。

自分を認めてもらいたい方にはモチベーションアップにつながる環境です。

 

デメリット

・自分にぴったり合う条件の企業は見つかりにくい

通常の転職と違い、企業の条件ありきで紹介されます。

年収などの報酬面では融通が利きますが、休みや福利厚生などのワークライフバランスの部分は期待できません。

私が話を聞いた案件もすべて報酬が高く、役職が用意されている代わりに、休みが少なく中小企業なので福利厚生が満足するものではありませんでした。

単純に年収を上げたい人やステップアップしたい人はいいですが、ライフワークバランスを大切にしたい人はあまりお勧めしません

 

・ハードルが上がる

即戦力という評判で入社しますのでかなり期待されるでしょう。

採用した企業も通常より高い報酬を払っているので成功してもらわないと困るんです。

メリットであるように期待がモチベーションに変わる人はいいですが、他者の期待がプレッシャーになる人やる気のない人はおすすめしません。

 

5.ヘッドハンティング体験談

私がヘッドハンティングの方と面談したのは薬剤師を始めて6年程度たった時です。

管理薬剤師兼地区リーダーというポジションだった私に、ある日1本の電話がありました。

ピーク時間をさけた昼過ぎに名指しの電話、また不動産営業課と思い適当に断ろうとした私でしたがヘッドハンティングと聞き少し興味がわきました。

その時期に私は転職を考えてはいませんでしたが、他社の求人ニーズが知りたかった事、自分の他社からの評価が知りたかった事があり話を聞くことにしました。

こんな言葉プロ野球のFAの時によく聞きますよね(笑)

さすがに勤務中の薬局でそんな話を長々とするわけにもいかないので、個人の電話番号を伝え電話を切りました。

後日電話があり、一度会って面談をすることになりました。

面談はある程度こちらの都合のいい場所に合わせてくれます。

その時は乗り換える駅直通のカフェで面談をすることになりました。

後でエージェントの方に聞くとカフェで面談することが多いそうです(コーヒーは奢ってくれます)。

私が面談をしたのは30代半ば~後半のやり手風男性エージェントでした。

初めての面談の際は、こちらの仕事観や将来のビジョンを先に聞かれます。

その後ノートパソコンを使い、転職先薬局の紹介やだいたいの勤務地、報酬や用意される役職など説明を受けました。

この時相手先企業の要望で会社名を隠されることもあります。

ここでいいなと思う会社があれば、相手先企業との簡単な顔合わせに進むことになります。

顔合わせも相手先企業の重役クラスが出てくることが多いです。

先輩がヘッドハンティングを利用して転職した際は、中小企業でしたが社長と食事をしながら話をしたそうです。

特に興味がない会社だとそのまま話は終わります。

その際どんな企業がいいかの要望があれば、要望に合った企業を探してくれることもあります

 

コロナが流行してからは面談がzoomを利用したオンライン面談になっています。

オンラインになっただけで面談の流れは変わりありません。

また転職後に一度電話がありましたが、今の会社に一定期間以上在籍している必要があることを伝えられました。

ヘッドハンティング会社の相手方針なのか企業の希望なのかはわかりませんが、今の会社に3~5年以上在籍していると対象になるようです。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

ヘッドハンティング会社を通した転職に向いている人は

プライベートよりもキャリアアップや報酬を重視する人

評価・期待されることでモチベーションが上がり能力が発揮できる人

です。

逆に向いていない人は

ライフワークバランスを大切にしたい人

過剰な期待はプレッシャーになる人

働き方にこだわりがある人

です。

向いていない人が転職する際は、転職会社に登録しましょう。



ヘッドハンティングによるキャリアアップを望んでいる人は、

今の仕事で成果を出し管理薬剤師以上の役職になる。

自分のことを評価してくれる人脈を広げる。

ヘッドハンティング会社とつながっている人を探す。

これを意識することが大切です。

いきなりの電話で怪しく思う方も多いですが、ヘッドハンティング会社とのつながりは持っておいて損はないです。

もし電話があれば一度話を聞いてみるのもいいでしょう。

また2022年からハイクラス転職というCMを見かけるようになったと思いませんか??

これ薬剤師も対象になるんです!

私の前職である某大手ドラッグストアも管理職の採用に利用しています。

薬剤師のハイクラス転職についてはまた別の記事で!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
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コメント

  1. […] 今回は不動産営業の話をメインにしていきます。 ヘッドハンティングの話は別の記事で。 薬局での勤務経験が長い人は、何度も経験があるでしょう。 […]

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