薬局業界に危機!? アマゾン薬局と電子処方箋

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仕事術

 

2022年9月、世界的大企業のAmazonが薬局業界に参入するというニュースが流れました。

上場している調剤薬局の株価は下落し、ニュースを見て危機感を感じた薬剤師の方も多いでしょう。

アマゾン薬局が日本の調剤薬局に参入したのは、オンライン服薬指導の普及2023年から開始される電子処方箋の制度にが大きく関わっています。

アマゾン薬局の参入で日本の薬局業界はどのように変わるのか?

オンライン服薬指導と電子処方箋と絡めてご紹介いたします。

またニュースに出ていたアマゾン薬局の薬剤師募集についても併せて考察していきたいと思います。

 

1.アマゾン薬局とは?

Amazon薬局は世界一のネット小売業のAmazonが手掛ける処方箋調剤薬局です。

2022年10月現在「参入を検討している」という状態のため、まだできるかどうかは未定です。

しかしアメリカではすでにアマゾンファーマシーというものが存在しており、調剤された処方箋薬を郵送で受け取ることが出来ます。

 

2.オンライン診療・服薬指導と電子処方せん

Amazonの調剤薬局業界進出は次世代の大きな仕組み2つによって支えられています。

その2つがオンライン診療・服薬指導電子処方せんです。

Amazonが日本の調剤薬局業界に進出というニュースを聞いて「ネットショッピングの会社が処方箋医薬品をどうやって取り扱うの?」と思う方もいるでしょう。

今まで処方箋薬を貰う流れは

①病院で医師に診察を受ける
②処方箋を貰う
③薬局に処方箋を持っていく
④薬剤師から説明を受けて薬を貰う
⑤帰宅
というものでした。
今までのシステムではAmazonが入り込む余地はありません。
しかしコロナ渦で一部のシステムが変わりました。
『オンライン診療・オンライン服薬指導』が多くの人に広まりました
オンライン診療・オンライン服薬指導とはPCやスマホ・タブレットを使い、病院や薬局に行かなくても医師の診療や薬剤師から薬の説明を受けることが出来る仕組みです。
発熱外来に行ったとき隔離された場所からオンラインで医師の診療を受けた方もいるでしょう。
特別な検査や触診が必要ない場合は、自宅にいながらオンライン診療で医師の診察を受けることが出来る時代が来ています。
そして薬局も同様にオンラインで薬の説明を受けることが出来ます。
しかしここで【病院と薬局をつなぐ処方箋をどうするのか】という問題が発生します。
コロナ渦では特例で0410対応というものがあり、電話受診から処方せんのFAX送信で薬を貰う事がが可能でした。
今後どうなるのでしょうか?
この問題を解決する仕組みが2023年から開始する『電子処方せん』です。
電子処方せんとは今まで紙で発行されていた処方箋をデジタルデータで運用するシステムです。
医療機関受診時、処方せんの代わりに引き換え番号が発行されます。
それを薬局に提示する事で電子処方せんのデータを受け取ることができ、調剤・服薬指導を行います。
すでに厚労省が出しているQ&Aでは『在宅やオンライン診療への対応も検討している』とされています。
電子処方せんがオンライン診療に対応した場合、処方箋医薬品を貰う流れが今までと大きく変わります。
①自宅でPCを使いオンライン診療
②薬局に電子処方せんの引き換え番号を通知し、オンラインで薬の説明を受ける
③翌日調剤された薬が送られてくる
こんな時代が来る可能性が極めて高いんです。
もちろん検査が必要な場合や急性の疾患は病院に受診する必要があります。
すぐに薬が必要な場合は自分でもらいに行く必要があるでしょう。
しかし『いつもの血圧の薬だけ…』とかならすべてオンラインで完了し、薬が届くのを待つだけです。
これって何かに似ていませんか?
そうです、ネットショッピングと同じです。
まさにAmazonのホームグラウンド。

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