春は新入社員が入ってきて会社がにぎわう季節ですね。
すでに働いている方は新入社員受け入れの準備をし、新入社員の方は期待と緊張で胸がいっぱいでしょう。
私もマネージャー時代は早めに全員と直接会い、話をする時間を作るため奔走しておりました。
やはり管理職の立場で見てみると好印象を持つ新入社員には共通点があります。
4月後半ともなると研修も終えて現場に配属され始めます。
今回はそんな新入社員向け、新入社員の心得をいくつか紹介いたします。
大手企業で30歳の時に200人の部下を持ち、マネージャーとして奮闘した私の体験をもとに書きました。
職場に馴染めるのか、どうすれば会社でうまくやれるのかとお悩みの新入社員の方は是非参考にしてください。
①新入社員はビジョンを語れ!
上司として好印象をもつ新入社員の特徴一つ目が自分の将来の目標を語れることです。
将来どのようになりたいのか?会社でどのようなポジションにつきたいのか?
私は新入社員のあいさつ回りに行ったときに、「どんな薬剤師になりたい?」と必ず聞いてました。
「まずは仕事に慣れたい」とか「まだ何も考えていない」と答える人もいれば、「○○という仕事をしたい」「同期の中で一番早く出世したい(マネージャーになりたい)」と答える人もいます。
管理職としては後者の方が間違いなく好印象です。
優秀かどうかはわかりませんが、活力を感じますよね。
そのエネルギーを上手く導いてあげれば、優秀な社員に成長します。
そこは先輩社員や上司の役目です。
新入社員は嘘でもいいので自分のビジョンを語れるようにしておいてください。
②新入社員は報連相のタイミングを覚えろ!
入社時の研修で耳にタコができるくらい報連相に関しては教えられたはずです。
それでも上手くできない人が多いです。
なぜうまくできないか?
それは報連相の優先順位がわかっていないからです。
研修の報告は期限より早く提出するけど、現場で起こった問題の報告が遅れてしまう。
クレームが炎上しきってから連絡が来る。
仕事の悩みが大きくなりすぎて、退職を決意してから相談に来る。
など例を挙げればきりがありません。
報連相すべき物事を重要性と緊急性で整理して報連相を行ってください。
この整理が出来ていないから上手く報連相が出来ないのです。
そして『バッドニュースファースト』という言葉を覚えておいてください。
これは悪い出来事ほど早く報告するというものです。
大きなミスをしたときに報告することを躊躇する人も多いです。
「上司に怒られてしまう」「周りに迷惑をかけてしまう」など心配事がありなかなか報告できない事もあるでしょう。
しかし悪い出来事ほど早く報告、共有し全員で解決する必要があります。
優秀な上司ほど怒るのは後回しで、まず問題解決に注力します。
必ず悪い出来事は早く報連相しましょう。
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③新入社員はインプットよりアウトプットを意識しろ!
みなさんは社会人と学生の違いは何だと思いますか?
たくさんあると思いますが、私は『答えのない問題を解決する事』だと思います。
学生の時はあらかじめ決められたテスト範囲を勉強し、テストの時に覚えた内容を確認する。
インプットとアウトプットの場が決められています。
さらにほとんどの場合、テストには正しい答えが用意されています。
しかし社会人は常に答えの決まっていまい問題に取り組む必要があります。
インプットする事も自分で選び、インプットした物からその場その場に応じた情報をアウトプットしないといけません。
そして新入社員の方に自己啓発の話をすると『勉強会に参加する』や『業務に役立つ本を読む』といったインプットの話がメインになります。
勿論インプットも大切ですが、アウトプットを意識しながらインプットしましょう。
『この知識は業務のどんな時に使えるか?』『具体的に何がしたいからこの勉強会に参加するのかor本を読むのか』といった事を考えながらインプットしましょう。
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④新入社員は自分がどんな価値を社会に与えることが出来るか考えろ!
学校と違い会社では労働の対価に給料が支払われます。
新入社員の給与平均は大卒で21万円程度です。
逆に言うと会社は月21万円の資源を投入してあなたを雇用しています。
それに見合う価値を会社に、さらには社会に提供できているでしょうか。
この考えを持つことが大切です。
サラリーマンなので、だらだら働いていても月に21万円は入ってきます。
しかし投入した資源に見合わない働きをしていると会社に必要とされません。
さらには社会に価値を提供できていない人は、社会からも必要とされなくなります。
あなたが58歳の定年間近であれば、あと数年だらだら過ごして最低限の賃金をもらっていればいいかもしれません。
20代前半の新入社員であればあと40年働かないといけません。
そのため常に自分が社会に提供できる価値を考える必要があります。
あなたのスキルなのか、商品なのか、経験なのか、考えながら働くことを習慣づけて下さい。
⑤新入社員も感謝の気持ちをしっかり伝えろ!
最後は新入社員だけではありません。
全人類に当てはまります。
必ず「ありがとうの気持ち」を言葉で伝えて下さい。
形式的なものではなく、フランクな感じでも大丈夫なので一番気持ち伝わる言葉で伝えて下さい。
新入社員は「教えてくれてありがとう」「助けてくれてありがとう」の気持ちを必ず言葉で伝えましょう。
シンプルですが、上司にも部下にも同僚にも良い印象を与えるうえでとても大切です。
いかがでしたでしょうか。
今回は新入社員向けに記事を書きました。
すでに悩んでいおる新入社員やこれから壁にぶつかる新入社員はもちろん、新入社員のトレーナーをする方にも参考になる記事です。
明日から意識していただければ幸いです。
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