社会人スキルシリーズ第二弾です。
シリーズ化するかもしれません(笑)
今回は「なぜ?」を考える力です。
転職して新しい職場、新しいマニュアルで仕事をしていると「なんでこのやり方でやっているんだろう?」と思うことがあります。
それについて周りの人に聞いたところ「マニュアルだから」「みんなこれでやってるから」と答える人が結構います。
そんな時「あぁこの人は思考停止してるな」と感じます。
なにも考えず言われたことをやるだけでは成長しません。
成長するために大事な「なぜ?」を考える力について説明します。
・「なぜ?」を考える癖をつけよう
・問題解決にも有効
・普段のコミュニケーションにも使える
では「なぜ?」を考えることの重要性について、いくつかご説明します。
①物事の取捨選択に役立つ
会社で行われている作業には無駄なことも多いです。
そのせいで重要なことに割く時間が削られることもあります。
1つ1つの仕事や作業をなぜやっているのか考えてください。
一見不要な作業に見えても安全のために必要なものもあります。
逆にみんなが当たり前のようにやっている作業の中に無駄は隠れています。
代表的なものが会議ですよね。
ひどいケースだと会議をやることが目的になっている会議もあります。
1つ1つの仕事や作業をやる理由がわかれば優先順位をつけることができ、無駄なものはヤキナスできます。
仕事量は限られているので、無駄なものを省くことが効率アップの近道になります。
②物事の本質がわかる
なぜ?を解決する事によって疑問を持った物事の本質を知ることが出来ます。
例えばマニュアルの中にある一見無駄な動きも、過去に起こったリスクの対策として取り入れられているものかもしれません。
テロのニュースなんかも、「テロは良くない!」「被害者かわいそう!」と考えるのではなく、なんでこのテロは起こったのか?と考えることで国際問題や紛争の本質を知ることが出来ます。
つまりほかの人より深い知識を得ることが出来るのです。
深い知識があると日々の状況判断で圧倒的に有利になります。
これが日常的にできている人は臨機応変に対応できる社会人になる事間違いなしです。
③考える力が身につく
スポーツも音楽も練習しないと上達しません。
考えることも同じです。
普段から考える癖がついていると、考える力もレベルアップします。
普段思考停止している人に、急に何かについて考えろと言ってもいい案が出ることは少ないでしょう。
考える力も日々トレーニングすることが大切です。
そしてこれは部下や後輩の教育、そして子供の教育にも需要です。
指示を待つだけの部下や後輩を持つと上司も仕事量が増えます。
しかし自ら考え、行動できる後輩や部下を育てることで仕事が楽になるでしょう。
自分の効率を上げるためにも、部下の考える力を鍛えなければなりません。
子供の教育はもっと重要です。
良く子供は「なんで?」と聞いてきます。
そんな時、すぐに答えを与えたり「なんでも!」とめんどくさがった返事をするのはやめましょう。
「なんでやと思う」と一緒に考えてあげることで、子供の考える力を鍛えることが出来ます。
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この本に書いてある問題解決の手法が「なぜ?」を5回繰り返し、出てきた真の原因について対策を考えるというものです。
表面上の原因ではなく、真の原因を考えることが重要です。
例を挙げると
【原因】
製品に異物が混入してクレームとなった。
↓なぜ?
製品の製造段階で異物が混入した。←表面上の理由
↓なぜ?
工場のラインで異物が混入してしまった。
↓なぜ?
作業員が不要なものを製品が流れるラインのそばに置いていた。
↓なぜ?
何をどこに置くかが決まっておらず、作業員ごとにばらばらに物を置いていた
↓なぜ?
製造ラインのマニュアルが決められていなかった。←真の理由
【対策】
製造ライン周りの整理整頓に関するマニュアルの作成
という感じになります。
表面上の原因に対して対策を立てるよりも、原因を掘り下げて対策を立てた方がより具体的な対策を立てることができるため再発防止につながります。
この本は問題解決の考え方を培うのに、とても参考になる本なので一度読んでみてください。
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