【NHK大河視聴率】どうする家康の視聴率が低かった原因を分析

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エンタメ

最後の『どうする家康』関連記事になります。

2023年12月17日、NHK大河ドラマ『どうする家康』が最終回を迎えました。

個人的にはめちゃくちゃ楽しめた作品で、新しい家康像が描かれたなぁという感じでした。

しかしすぐに『どうする家康』の平均視聴率が発表され、NHK大河ドラマ歴代ワースト2位とい事が話題になりました。

有名武将の戦国大河ドラマ、キャストも超有名人ばかり、ドラマ放送前から話題性も抜群。

にもかかわらずなぜ視聴率は低迷してしまったのでしょうか。

今まで低視聴率だったNHK大河ドラマの口コミを紹介しつつ原因を分析してみます。

 

1.過去の低視聴率大河ドラマ

過去の低視聴率大河ドラマを深堀することで、どうする家康が苦戦した理由を考えてみます。
まずは『どうする家康』をのぞいた大河ドラマ視聴率ワースト5をご紹介。
ドラマの評判も併せて紹介します。

5位 鎌倉殿の13人(12.7%)

5位は同率で2022年大河ドラマ、『鎌倉殿の13人』がランクイン。
主人公は小栗旬さん演じる北条義時。
時代は平安末期から鎌倉初期、2代鎌倉幕府執権となった北条義時の活躍を描く物語です。
評判は「過去最高の大河ドラマ」というものから「ふざけすぎている」という意見まで様々。
笑いとシリアスの振れ幅が大きい作品です。
視聴率はともかくSNSでは話題になった作品です。

 

5位 西郷どん(12.7%)

同率5位で2018年大河ドラマ『西郷どん』がランクイン。
主人公は鈴木亮平さん演じる西郷隆盛。
貧しい下級武士として育った西郷隆盛が、波乱万丈の生涯の中で革命家として明治維新を成し遂げる物語。
評判は微妙です。
西郷隆盛が主人公なので幕末の熱い展開を期待していた人が多かったのですが、「西郷隆盛のラブコメ」「朝ドラみたい」「西郷隆盛の悪い部分も描いてほしかった」などの意見が多く見受けられました。
主役を演じた鈴木亮平さんの演技に対しては皆さん高評価です。

 

3位 花燃ゆ(12%)

3位も同率、まず一つ目は2015年大河ドラマ『花燃ゆ』
主人公は井上真央さん演じる杉文(吉田松陰の妹)です。
下級武士である杉家のの四女として生まれた文が、長州藩の運命に左右されながらも幕末を力強く生きる物語。
評判は好意的なものもありますが、脚本の部分で厳しい意見が目立ちました。
そもそも論ですが、「設定が地味」「この人物で1年引っ張るのは難しい」という意見が多かったです。

 

3位 平清盛(12%)

同率3位で2012年大河ドラマ『平清盛』
タイトルの通り主人公は松山ケンイチさん演じる平清盛です。
平清盛の生涯を中心に、壇ノ浦の戦いまでの平家の繫栄と衰退を源頼朝視点で描いた作品です。
口コミや評判を見てみると、視聴率と比べて悪くはないんですよね。
むしろ評価すべき大河ドラマという意見が多数。
視聴率が振るわなかった原因は内容が難しく、見る側に多少の知識がいるからかな?と思いました。
ネガティブな意見として多かったのは「画面が暗い、汚い」というもの。
これは演出だったとはいえ、今の視聴者には合わなかったのかもしれません。

 

1位 いだてん(8.2%)

ダントツのワースト1位は2019年大河ドラマ『いだてん』です。
主人公は中村官九郎さん、阿部サダヲさん演じる金栗四三と田畑政治です。
日本で初めてオリンピックに参加した金栗四三さんと東京オリンピック誘致に尽力した田畑政治さんの物語。
「構成が凝りすぎ」「朝ドラみたい」「有名な偉人の話ではない」という意見が目立ちました。
圧倒的低視聴率の原因は近代が舞台の大河ドラマで敬遠されたからでしょうか。
そして熱烈なファンも多いが、それ以上に食わず嫌いの人が多かった作品という印象です。
そもそも近代史を知らない人からすれば、主人公2人がマイナーです。
私も1話から見ておりません。
東京オリンピック前に前回の東京オリンピックの話をぶつけた形でしたが、視聴者の心はつかめなかったようです。

 

2.どうする家康視聴率低迷の原因 5選

 

①裏番組の影響

まず内容ではなく外部環境として考えられるのが裏番組の影響です。
2023年はスポーツのイベントがたくさんありました。
春に日本中を興奮させたWBC。
秋にはラグビーワールドカップ、バレーワールドカップ。
同時刻にスポーツの中継があればドラマは録画に回される方がほとんどでしょう。
やっぱりスポーツの中継はライブで見たいですもんね。
WBCでは1日放送時間がかぶり、ラグビーワールドカップやバレーも放送時間がかぶった日があります。
数回の低視聴率が全体をそこまで押し下げる理由にはならないかもしれません。

 

②そもそもテレビ離れが進んでいる

低視聴率の番組を並べてみると2010年代後半から最近のものになります。
2020年、2021年はステイホームでテレビを見る機会が増えたのかもしれません。
ちょうどテレビに流れる広告費をWEBに流れる広告費が上回った時期と重なります。
そもそもNHK大河ドラマにかかわらず、テレビを見る人が減ったのではないでしょうか。
「ドラマはネットのサブスクで好きな時に見る」「アマプラ、ネトフリで十分なので家にテレビがない」そんな人もいますよね。
私もテレビはスポーツ中継と大河ドラマしか見ません。
なんなら大河ドラマも録画しておいて子供が寝てから見ます。
そんな環境では『どうする家康』が面白くても視聴率は上がりませんよね。

 

③ストーリーが不評

泣き虫で弱かった家康が、家臣に助けられ成長し太平の世を作る。
大まかなストーリーの筋は良かったと思います。
しかしところどころ史実と異なる演出で批判が出た作品でした。
一番は築山殿・信康事件の真相ではないでしょうか。
史実と異なり仲睦まじい家康と築山殿を描いていた『どうする家康』で、築山殿・信康事件をどのように表現するのか序盤から話題でした。
結果現代の女性が活躍する社会を意識したのかもしれませんが、戦国時代の女性が大名を巻き込んでここまで大きな謀略をすることはありえないですよね。
面白い考え方ですが、大河ドラマとしては批判が多かった気がします。
他にもLGBTをぶち込んだり、史実にはない走れメロスのような話があったりと定期的に謎のストーリーが注目されました。

 

④キャストが大河ドラマを見る層に合わなかった。

主人公が嵐の松本潤さん、織田信長役に岡田准一さん、秀吉役にはムロツヨシさん。
めちゃくちゃ豪華な俳優陣ですが、大河ドラマを見る層にハマるかといえば別問題な気がします。
実際見てみると岡田准一さんの迫力はすさまじく、ムロツヨシさんも秀吉役にハマってたと思います。
新たな層を取り込むためのキャスティングなのかもしれませんが、結果が出たとはいいがたいでしょう。
最悪のタイミングでジャニー喜多川氏の性加害問題が発覚したことも、ジャニーズのタレントにとって追い風になりました。

 

⑤CGが不評

コチラも物語序盤から話題になっていました。
特に戦国大河の一番アツいシーンである戦場でも安っぽいCGが使われたことで視聴者は離れてしまったのかも知れません。
CGの馬はSNSでトレンドになるほど不評でした(笑)

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
視聴率が振るわなかった理由をいろいろあげましたが、決定的な理由があるというよりはすべての条件が複合的に合わさって低視聴率になってしまったのでしょう。
そして『どうする家康』はSNSで話題になっていた作品でもありますので、私みたいに「終始楽しめたよ!」という方も多いのではないかと思います。
NHK大河ドラマガイドをすべて買ったので、また読み返して楽しみたいと思います。

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