今回は戦国武将を裏で支える女性に注目し、『どうする家康』に出てくる有名武将の妻をご紹介します。
ドラマでも活躍した女性、有名だけどドラマでは描かれていない女性、武将は有名だけど奥さんはあまり知られていない女性など。
史実とドラマでの描かれ方も比べてみたいと思います。
知っていると『どうする家康』がもっと楽しくなる内容ですので是非最後まで読んでください。
①築山殿(瀬名)
最初にご紹介するのは『どうする家康』で一番活躍した女性、築山殿(瀬名)です。
演じた有村架純さんはやっぱり可愛いですね。
ご存知主人公である徳川家康の1人目の正室であり、第25話【はるかに遠い夢】で家康のために自ら命を絶ちました。
瀬名は今川義元の姪で、家康が今川家に人質として送られていた際に政略結婚させられました。
そして「息子信康の嫁である徳姫をいびっていた」「武田方と内通していた」と伝えられているせいか、史実では悪女のイメージです。
『どうする家康』では仲のいい幼馴染として登場し結婚、争いなき世を作るために武田方を説得するという悪女とは思えないふるまいでした。
史実とドラマのギャップが話題になりましたね。
信康・瀬名事件には様々な説がありますが、大河ドラマのような現代風の描かれ方もフィクションとしてはアリなのではないでしょうか。
②朝日姫
現在『どうする家康』で活躍中の徳川家康2人目の正室です。
演じているのは山田真歩さん。
豊臣秀吉の妹で家康を配下におきたい秀吉が政略結婚ために利用しました。
『どうする家康』では田舎育ちの純朴な女性として描かれていますが、史実ではドラマのように性格のいい女性だったかは不明。
しかしドラマでもあったように、家康の正室になるにあたっ元の夫と離縁されたかわいそうな女性です。
44歳で結婚し、47歳で亡くなっているので短い夫婦生活でした。
③寧々(北政所)
天下人となった豊臣秀吉の正妻が寧々(北政所)です。
秀吉とは当時では珍しい恋愛結婚と言われています。
もともと秀吉が農民の出だという事も関係あるのでしょうか。
二人の間に子供はおらず、秀吉は晩年まで子宝に恵まれない事に悩みます。
『どうする家康』でも描かれていますが秀吉を支える力がすさまじく、朝廷との交渉や諸大名の妻子を監督する役目を担っていました。
史実でもドラマでもめちゃくちゃできる嫁という感じですね。
④茶々(淀殿)
秀吉の側室で『どうする家康』では真田信繫と共にラスボス的扱いになるであろう女性。
お市の方に続き北川景子さんが演じます。
浅井長政とお市の方の長女で、『どうする家康』では賤ケ岳の戦いでお市の方を助けにこなっかった家康に恨みを抱いていました。
これが最終決戦である大坂の陣につながることでしょう。
史実ではそのような説はなく、息子である秀頼のため家康と対立する構図になっています。
『真田丸』では竹内結子算が演じていましたが、秀頼に対して過度に執着しておりあまりいい印象がない女性です。
大坂夏の陣も彼女がしゃしゃり出たせいで戦況が悪化したとされるような描写もありました。
⑤帰蝶(濃姫)
『どうする家康』では活躍する事はありませんでしたが、織田信長の正室です。
『麒麟が来る』では川口春奈さんが、映画『レジェンド&バタフライ』では綾瀬はるかさんが演じていました。
美濃のマムシと呼ばれた斎藤道三の娘。
織田信長という日本で一番有名な戦国武将の正室ながら謎の多い女性で、死亡した年齢ですら様々な説があります。
⑥三条の方
3英傑と並んで最も有名な戦国武将の一人である武田信玄の正室です。
武田信玄は有名ですけど歴史好きの方以外は武田信玄の奥さんについては知らない人も多いのでは?
三条の方は武家の出身ではなく三条家という公家の出身。
戦国武将の正室が公家というケースは珍しく思います。
信玄は彼女との間に5人の子を授かりますが不幸な運命を送る子が多く、跡継ぎは側室との子である勝頼となります。
長男は父信玄と敵対して自害。
次男は盲目であったため後継者になれず、三男は若くして亡くなっています。
また三条の方自身も信玄と同じく結核で亡くなったと言われています。
⑦上杉の方
信玄の正室で有名なのは三条の方ですが、三条の方と結婚する前に信玄は別の正室を持っていました。
関東を管轄とする上杉家、上杉朝興の娘です。
同じ上杉と言っても信玄と長い間敵対していた上杉謙信とは別の家出身です。
とても仲が良くすぐに子宝にも恵まれましたが、難産でおなかの子も上杉の方も亡くなってしまいました。
このころは妻子の死、父親との対立など信玄には苦難が続きます。
⑧定恵院
『どうする家康』では1話で登場した家康の尊敬する今川義元の正室です。
武田信虎の娘で信玄の姉に当たる女性。
今川と武田の同盟関係を強固にするための政略結婚で正室となりました。
長男は今川家跡継ぎの今川氏真です。
どのような女性か?という情報は少ないですね。
⑨早川殿(糸)
志田未来さんが演じて話題になったのは今川氏真の正室早川殿(糸)です。
ボロボロになった氏真を支えるけなげな女性という感じでした。
なにより志田未来さんが可愛いですね。
北条氏康の娘で、ドラマでも説明されていましたが甲相駿三国同盟のための政略結婚でした。
『どうする家康』では足に障害がある設定でしたが、史実ではそのような情報はなくフィクションでしょう。
重要な同盟のための結婚なので、障害のある女性を同盟相手の跡継ぎに輿入れさせることはしないと思います。
今川家滅亡とともに北条に庇護された氏真夫婦は後に家康の庇護下に入りました。
そして実家の北条は滅亡しましたが、氏真夫婦は江戸時代まで平和に過ごしたと言われています。
⑩小松姫(稲姫)
最後にご紹介するのは真田家に嫁いだ本多忠勝の娘、小松姫(稲姫)です。
ドラマでは本多忠勝の娘らしく、活発な女性として描かれていました。
ショートカットの鳴海唯さん可愛い。
真田昌幸の長男である真田信之に嫁ぎましたが、真田信之にはすでに正室がいました。
すでにいた正室が側室扱いになった説や正室が2名になった説など詳しくはよくわかっていません。
しかし徳川との政略結婚のため、小松姫が正室扱いされたことは間違いないでしょう。
史実でも誰にでも意見する強気で勇敢な女性だったと言われています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
戦国武将だけでなく、彼らを裏で支えた女性に注目してドラマを見ても面白いのではないでしょうか。
大河ドラマきっかけで推しの女優さんが見つかるかもしれません。
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